北出病院はもともと消化器外科の病院で、現在も地域の消化器診療の中枢として腹腔鏡手術などの外科手術、内視鏡による内科的治療などを幅広く行っていますが、高齢化などの地域特性と疾患のニーズから、整形外科、一般内科の受診者も多くなっており、骨折手術件数なども増加しています。そうした状況から病院ではリハビリに力を入れており、現在ＰＴ、ＯＴ、ＳＴ総勢７０人近くのスタッフを擁しています。地域リハビリ支援センターの認定も得ていて、日高地域のリハビリの中枢としても役割を果たしています。病棟は7：1看護基準の急性期病棟のみならず、リハビリに特化した回復期リハビリ病棟と療養病棟を備えています。こうしたケアミックス型の診療によって地域の幅広いニーズに対応することを目指しています。

　社会医療法人黎明会には北出病院以外に、健診センター、老人保健施設、訪問看護などの施設を擁しています。特に健診センターは御坊市および日高郡の住民健診を始め、企業健診、人間ドッグなどを手広く行っており、年間４万人近くの健康診断の実績があります。健診後は二次検診として病院を受診していただくことで、地域住民の健康管理を担い、地域医療にかかわることができます。また老人保健施設では１００名の入所者があり、さらに地域住民の高齢化も伴って、近隣の介護施設より誤嚥性肺炎、脳梗塞、骨折などの紹介も多くいただいております。

黎明会は和歌山県下では医療法人としては売上高トップとなっており、法人全体で約６００名のスタッフを擁し、日高地域住民の健康管理を担う施設として、予防、医療、介護に幅広く対応しています。　

　病院の医局には現在１７名の常勤医が勤務していますが、医局は各科合同のワンルームとなっており、和気あいあいとした雰囲気の中で快適に業務できます。また放射線科の専門医がすべてのＣＴ，ＭＲＩなどの所見を担当しており、画像検査にも不安はありません。

地域医療に興味のある方、幅広く臨床経験を積みたいという方は、一度病院見学にお越しください。